OG外伝

いつの未来も、きっと幸せな SRWNovel

いつの未来も、きっと幸せな

データルームの入口にはずっと在室を示す掲示灯が光っている。ドアベルのボタンを押して、室内との通信が開くのを待った。 「ギリアム少佐、入ってもいいかしら。何か手伝えたらと思って」 《君か、ヴィレッタ。歓迎する》 電子ロックの解錠と共にプシュッと空気音がして彼女を招いた。彼女が腕から下げたのは給餌用の保温バスケット。会釈するとポットを手に微笑んだ。 「そろそろコーヒーのおかわりも欲しい頃合でしょうしね。詰め過ぎよ? それと軽食も」 バスケットを置くとサンドイッチが入っているのがわかる。トーストと少し溶けたチーズの薫香と共に瑞々しい野菜の色が本能を刺激した。 「これは君が?」 「あら、よくわかったわ[…]
きっとそれも愛と呼べる SRWNovel

きっとそれも愛と呼べる

超機合神バーンブレイド3。 3機のメカが変形・合体し、3種類のロボットになる、リュウセイお気に入りのロボットアニメ。 ハジメ博士や、あとリョウトとも熱く語っている。 世間事に疎い私やマイに真っ先に薦めたのも、それ。 現実の軍事と照らし合わせてどうかはともかく、夢に溢れた話ではあった。 バーンブレイドのパイロットたちの絆。 敵味方を超えた共闘。 彼らを支える作中では名を与えられなかった兵士たち。 私たちの部隊にも似ている、と思った。 今日はそれではいけない、と奮起したアヤが――ラーダにもよく言われたし気持ちはわからないでもない――映画に誘ってくれた。 吸血鬼をモチーフにした恋愛映画。 何でも、彼[…]
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