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大切な日に変わっていく SRWNovel

大切な日に変わっていく

「ヒューゴの誕生日?」 フォリアに問い返す。一週間後がヒューゴの誕生日だと教えてもらったのだ。 「何で教えてくれなかったのかしら……パートナーなのに」 「姐さんは悪くないです! 戸籍だけの奴だからって無頓着だし、祝われても微妙な反応だしで。でも姐さんから祝われたなら別だと思うんですよね」 ニシシ、と歯を見せて笑う。親友の反応が楽しみだという好奇心と、彼らへの好意が7対3ほどの割合で溢れている。 「フォリア、ありがたいのだけどひとつ忠告しておくわ」 「何でしょう姐さん!?」 クライ・ウルブズの末席として舎弟精神が染み付いているフォリアはアクアの静かな叱責にビシリと敬礼をして袖を正す。 「お店の予[…]
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