鉄ジュン

大空の勇者、穏やかな海辺に立つ SRWNovel

大空の勇者、穏やかな海辺に立つ

  雷を操る大空の勇者、グレートマジンガー。 ただ今日の海はとても穏やかで、潮風の爽やかさに揺れるジュンの髪の柔らかさや褐色の素足を波に晒し喜ぶ姿は、平穏だが少し衝動のやり場に困る。 鉄也は少しばかり襲来警報を期待した己を恨んだ。戦闘マシンでなくなったのは他でもない彼女のおかげだ。 「キャッ、何するの!」 誤魔化そうと腕で掬った海水をザバリとジュンに掛けると少し怒った。 「ハッ、結構子供らしいと思ってな」 「そういうことをする鉄也の方が子供じゃない!」 カラカラと笑うと激情を示し迫っている――結局ジュンも気性が荒い炎の女なので直接戦闘は危険だ。 「悔しいならやりかえしてみろ」 離脱し[…]
愛哀傘 SRWNovel

愛哀傘

トン助を追い回す剣人やシローたち。 情勢を鑑みて敵襲がしばらくなさそうだということで、ウッソが見付けた花の綺麗な公園にブルー・スウェアのメンバーが休暇に訪れたのだ。 荒れ果てた地球でこのような場所は珍しい。 何故ウッソがそんなことに詳しいのかといえば、いつかカテジナを誘うために昔からデートスポットのデータ収集は怠らなかったのだという。 そのカテジナはザン・スカール軍の兵士になりいつ襲撃があるかわからないことを考えると、随分皮肉だ。 「……で、何であんな追っかけっこやっているワケ?」 ルーの問いにミカが微笑む。 「『花見と言えば酒だな』『バーベキューもいいんじゃないか?』とゲッターチームが言って[…]
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