旧教導隊

盾の護る希望 SRWNovel

盾の護る希望

「オラオラ! バテてんじゃねぇぞ! 強度上げてあと30分だ!」 ラマリス発生の大規模な予兆、ガディソードとゴライクンルの連合軍の不穏な動き。鋼龍戦隊がそれらに対応するため大気圏を離脱し、無事衛星軌道上に辿り着いたのが数刻前のことだ。 その慌ただしさからか、ヒリュウ改のトレーニングルームはオクト小隊の独占状態となっていた。 こうなると常時より過激になるのがカチーナ・タラスク中尉というもので、並んだランニングマシーンをリモコンで一括操作した。 「た、タンマタンマ! 無理です! 無理ですって! ギブギブ!」 「何が無理だァ!? あたしが余裕でこなせるんだ、野郎でティーンのお前が出来ない訳がねぇだろ![…]
100年後の未来も、きっと明るくて SRWNovel

100年後の未来も、きっと明るくて

DC戦争からはじまり、数多の並行世界を巻き込んだ一連の戦いが終結してから6年が経った。 「お久し振りです、そしておめでとうございます」 エルザムは微笑んだ。 「この目出度き時に呼んでくださること、旧交を温め合えること、誠に僥倖」 ゼンガーも頷いた。 カイの娘・ミナの結婚が決まり式の段取りをする所で彼以上の料理人が思い浮かばず、ミナにとっても知らぬ相手でもないため、エルザムに料理のことを全て任せることにしたのだ。 「それで……お前たちもギリアムの行方はわからないのか?」 もう1人の戦友は戦後処理を終えた後軍を去り、エルザムたち同様隠遁生活を送っているはずだったが、連絡がつかない。 「コールには応[…]
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