ラブコメ

メイシスのアーガマ潜入記 SRWNovel

メイシスのアーガマ潜入記

私の名はメイシス。 我が敬愛する閃光の将軍、アルティス様のためにかの方の不肖の弟であるフォルカが身を寄せるアーガマという戦艦に潜入している。 侵入はあっけないほどに簡単だった。 この世界はどういうわけだか機体の整備にそれ専用の人間を必要とするらしい。 しかもその数が無駄に多い。おまけに入れ替わりが激しいときている。 私は補給の時に作業着を入手し紛れ込むだけでよかった。 これなら艦内で動いていても怪しまれない。我ながら完璧な策略。 こちらの世界に来てから通信機の調子が悪く顔ははっきりとは見えていないはずだしな。 フォルカにさえ見つからなければわからんはずだ。 私は任務を遂行しつつ艦にうまく溶け込[…]
気付いてしまったこと Others

気付いてしまったこと

竜の砂時計が完成し、ユーディーが元の世界に帰る方法も確立された今、 彼女がこの世界でやるべきことは、世話になった皆に別れを告げ、依頼を全て片付けることだけだった。 しかし依頼を片付けるには少し材料が足りない。 採掘場に向かおうとすると、酒場にいたヴィトスが彼女に同行してきた。 「あんたも物好きね、ヴィトス。もう借金は返したんだからついてこなくてもいいのに」 「僕が君とつるんでいるって事は一応知られているからね。最後の最後におかしな事になっては、僕の信用に関わる」 「いっつもそうよね、ヴィトスって……」 ユーディーは呆れというより哀しみの声で呟いた。 ――――結局、ヴィトスにはお金が全てなのだ。[…]
お礼 SRWPict

お礼

3代目TOP絵、春仕様ギリヴィレさん。元々は小説の挿絵。 でも原文より遥かにやりたい放題。 しかしまるで百合のよーです。身長差なくなってるし。  […]
信頼と献身の方程式 SRWNovel

信頼と献身の方程式

「號、いるかなぁ……」 自分の部屋にいないとすれば、まずはここ、格納庫――予想通り。 しかしなんでまた、ブラックゲッターの上につっ立っているのか。 ――――何とかと煙は高いところが好きって言うケド。 「ゴーウー!!」 仰ぎながら大声で叫ぶ。 影が動き、渓は続ける。 「アンタそんなトコいないでちょっと降りてきなさいよー! これで話すの、疲れるンだからー!!」 やれやれ、だ。 戦闘中なら勢いでいけるが、普通の時にこう上を向いて叫ぶのはなかなかにキツい。 おまけに。 「……アンタねぇ……そりゃあたしは降りてこいって言ったケドさぁ……」 目の前で、號がきょとんとしている。 「何で! アンタ飛び降りんの[…]
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