オクト小隊

盾の護る希望 SRWNovel

盾の護る希望

「オラオラ! バテてんじゃねぇぞ! 強度上げてあと30分だ!」 ラマリス発生の大規模な予兆、ガディソードとゴライクンルの連合軍の不穏な動き。鋼龍戦隊がそれらに対応するため大気圏を離脱し、無事衛星軌道上に辿り着いたのが数刻前のことだ。 その慌ただしさからか、ヒリュウ改のトレーニングルームはオクト小隊の独占状態となっていた。 こうなると常時より過激になるのがカチーナ・タラスク中尉というもので、並んだランニングマシーンをリモコンで一括操作した。 「た、タンマタンマ! 無理です! 無理ですって! ギブギブ!」 「何が無理だァ!? あたしが余裕でこなせるんだ、野郎でティーンのお前が出来ない訳がねぇだろ![…]
小隊長様ご無体を SRWNovel

小隊長様ご無体を

直前一週間ほどから、皆が妙に浮き足立つ、この日。 2月14日、バレンタインデー。 友情と愛情とロマンと社交儀礼が渦巻く乙女たちの祭日。 それが及ぼす利益は凄まじく、それを狙った企業の思惑により、 新西暦のこの世界では世界中、いや、宇宙であろうとも彼女たちはプレゼントを抱え奔走する。 そして男は、ある者はそれをひたすら待ちわび、ある者は冷めた目でみつめるのであった。 「わざわざ業界の策略に乗ることはないだろう」 「んもぅ、そんなこと言ってないの。ほらほら!」 そして、ここでももう一人―― 「レオナのプレゼントが貰えますように、レオナのプレゼントがもらえますように……」 タスクはひたすら囁き祈って[…]
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