アーニーがUXに保護された時、正体を隠していた頃のサヤから『らっきーだったナー』と言われたことがある。 命が助かったこと。異星人との連携を強める軍の方針を知ることが出来たこと。 その時は素直にサヤの言葉を受け入れる事ができた。 しかし、世界の在り方を知って疑問が出た。 幸運でも何でもなく、必然だったのではないか、と―― 何度も繰り返した世界。ジンが今のアーニーの位置にいた世界もあっただろう。 むしろこの親友2人はそういう風に仕組まれている。 片方がUXのような部隊に行き、サヤのような存在と出逢い、彼女を目覚めさせる。 この閉じられた世界がそれを脱却するために、蜘蛛の糸のように導かれてきた2人。[…]