none

デフォルト投稿

■光を継ぐもの NinNovel

■光を継ぐもの

ヴァイス・ブレイブの武器庫でセリスは1人物思う。 数多の世界から集められた英雄たちの武器が保管されているが己が操るティルフィングは迷わず手に取れる。 手入れをする。 聖戦士バルドの直系であることの証明の神器。刀身に顔が映る。 ――――瞳は父親のシグルド譲り。顔つきは母親のディアドラ似。 両親を知るオイフェやシャナンはよくそう言ったものだった。 「ここにいたのか、セリス」 「エルトシャン王、私を探しておられたのですか?」 「最近お前が物思いに耽っていることが多いとユリアが心配していた。あまり妹を困らせるものではないぞ」 儚げなユリアをよく気にかけていたのにいつの間にか逆になっていたのか、と苦笑す[…]
テキストのコピーはできません。